2024/03/29 20:38
上はスナメリの椎骨で、手前右側は頚肋です。水に浸けて骨格を作ったので茶色くなりましたが、データ化には色なんて関係なし!
スナメリの全身骨格を作成して、3Dデータ化しました。スナメリは小型のイルカやクジラの仲間で、湾など穏やかな海に生息しています。
この個体は有明海のメスで、胎児がいました。報告後からの過程をご紹介します。
標本の作成方法はパーツごとにまとまりとして洗濯用の容器に水をはり、1年以上浸けました。水抜きの際は下部にあるコックを開けて崩れることがないように注意をはらいました。すると、椎骨から指骨まですべて美しく並んだ状態で回収することができました。残念ながら骨盤骨は回収時になくなってしまい、他個体を用いました。
データスキャンはrevopoint pop miniと、pop2、miracoを、組み立てはZbrushを使いました。データの構築に際しては図鑑だけではなく博物館を巡り、舌骨の位置や指骨の並び、V字骨など各部位について観察をして完成させました。やはり立体物は博物館へ行かないとダメですね☺️